スペインの伝統文化と観光
■フラメンコ
フラメンコはアンダルシアの風土とジプシーたちの歴史が育んだ舞踊です。今では世界的な舞台芸術として進化を遂げたフラメンコですが、歌い、踊り、演奏するものたちが一体となる熱いメッセージは本場でしか味わえないものがあります。
フラメンコは一般的にカンテ(Cante・歌)、バイレ(Baile・踊り)、トーケ(Toque・ギター)の三つが一体となって、互いにその場の空気を感じあいながらひとつの世界を作り出す伝統芸術です。また、複数の人が舞台で踊るクアドロ(Cuadro)や男女が踊るパレハ(Pareja)、カンテとトーケのコンビなどがありさまざまな表情を見せてくれます。
フラメンコを本場スペインで楽しみたいなら、タブラオを訪れることをオススメします。タブラオとはフラメンコのライブハウスです。タブラオには伝統的なフラメンコを見せてくれる店と、ホアキン・コルテスに代表される新しい時代のフラメンコを見せる2種類の店があります。いずれもおいしい食事とお酒を飲みながら楽しむことができます。見たい種類のフラメンコにあわせて、ホテルで予約を入れてから訪れてください。ただし、ショーは20時以降に始まることがおおくなりますので、終わる時間も遅くなってしまいます。事前にタクシーを手配しておくなどして帰路には十分注意するようにしましょう。
■ 闘牛
闘牛士と牡牛との熱い戦いはスペインでなくては見られないものです。生死をかけた筋書きのないドラマは圧倒的な迫力と熱気で観客を虜にしてしまいます。実際に、目の前で見た者にしか感じることのできない胸の高鳴りに魅せられる観光客は後を絶ちません。
○ 闘牛用語
・ マタドール
正闘牛士。真ん中に手で持つための棒がついた赤い布(ムレータ)ととどめを刺すための真剣(エスパーダ)を手に持ち猛進する牡牛を操ります。
・ ノビリェーロ
見習い闘牛士。表がピンクで裏が黄色のマント(カポーテ)を両手で持ち、馬を遠ざけたり牡牛をさばきます。若い牡牛を相手に闘牛を行うこともあります。
・ ピカドール
槍(ランサ)を刺す闘牛士。18世紀以前の騎馬闘牛の名残で、先端が鋭利な槍を持ち、武具をつけた馬にまたがって牡牛と戦います。
・ バンデリリェーロ
飾りのついた銛(バンデリーリャ)を撃つ闘牛士。70cm程度の銛を両手にもち、突進してくる牡牛の正面に回り込んで背中に銛を打ち込みます。銛の先端は一度刺さると抜けないように返しがついています。
○ 闘牛場情報
入場券(Entrada)は最前列(Barrera)、1階席(Tendido・上中下の3種類)、2階席(Grada)、3階席(Andanada)と10の区画に分かれた日向(sol)、日陰(Sombra)を組み合わせて選びます。スペインの日差しは強くいため、しっかり楽しみたい方は最前列の日陰を選ぶと良いでしょう。また、闘牛場の座席は硬く長時間座っているとお尻が痛くなってしまいます。必ず場内で貸し出されているクッション(有料)をレンタルしましょう。
闘牛は1名のマタドールと2名のピカドール、3名のバンデリリェーロ、複数のノビリェーロがチームを作り、3チームごとに各2頭の牡牛と戦う構成が一般的です。開始時間は多少異なりますが春は17時〜、夏は19時で日没までの2時間ショーが行われます。
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